・10項目のうち、1つの項目が「D」で残りはすべて「C」の人は評語は「D」となる
・10項目すべてが「A」でないと評語「A」には原則届かない

人事考課表は次の3つの要素から成り立っています。

�� の人事考課基準は人事考課の内容です。「考課項目」や「考課要素」のように別の呼称が用いられることもありますが、社員一人ひとりの働きぶりや成果を測るものさしのことを指します。
�� の評定は人事考課の基準別の評価の結果と得点を表すものです。ここでは 「S:10点」 「A:8点」 「B:6点」 「C:4点」 「D:0点」 の5段階評価としていますが、5段階を超える評価段階を設定している会社や4段階評価としている会社などもあります。
�� の評語は �� の合計得点に基づいて決定される総合評価の段階のことです。
上記の例では �� の評定が 「S:10点」 「A:8点」 「B:6点」 「C:4点」 「D:0点」 です。
また、�� 人事考課基準の数は全部で10です。
このとき、�� 評語の決定を
| S: | 10点×10=100点 |
| A: | 8点×10= 80点以上 |
| B: | 6点×10= 60点以上 |
| C: | 4点×10= 40点以上 |
| D: | 39点以下 |
としたとします。
会社が期待する水準はすべての人事考課基準で「B」としたとき、
10項目のうち、1つの項目が「C」で残りはすべて「B」であったとしても、
| C…1項目=4点×1= | 4点 |
| B…9項目=6点×9= | 54点 |
| 合計得点 | 58点 |
![]() |
合計得点に基づいて決定される総合評価の段階=評語は「C」
となります。
現実にどれくらいの人が評語「B」を獲得することができるのか、よく検討する必要があります。
他にも
・10項目のうち、1つの項目が「D」で残りはすべて「C」の人は評語は「D」となる
・10項目すべてが「A」でないと評語「A」には原則届かない
といったことになります。
現実にどれくらいの人が最低の評語「D」となってしまうのか、また評語「A」や「S」の獲得者は現実に存在しうるのか、考えておく必要があります。
上述したような事態は評語決定の考え方を検討することで避けることができます。
〜 評語決定の考え方を検討する:例 〜
評語「S」:10項目のうち、3つの項目が「S」で残りはすべて「A」
|
S…3項目= | 10点×3= | 30点 |
| A…7項目= | 8点×7= | 56点 | |
| 合計得点 | 86点以上 | ||
評語「A」:10項目のうち、3つの項目が「A」で残りはすべて「B」
|
A…3項目= | 8点×3= | 24点 |
| B…7項目= | 6点×7= | 42点 | |
| 合計得点 | 66点以上 | ||
評語「B」:10項目のうち、3つの項目が「C」で残りはすべて「B」
|
C…3項目= | 4点×3= | 12点 |
| B…7項目= | 6点×7= | 42点 | |
| 合計得点 | 54点以上 | ||
評語「C」:10項目のうち、3つの項目が「D」で残りはすべて「C」
|
D…3項目= | 0点×3= | 0点 |
| C…7項目= | 4点×7= | 28点 | |
| 合計得点 | 28点以上 | ||
評語「D」:合計得点27点以下
自社の人事考課基準で求められている水準の高さに照らして、どのような人材が 「S」 「A」 「B」 「C」 「D」 それぞれの評語にふさわしいのか、検討、決定のうえ、評語決定のルールを整備することが必要です。